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ノーマルタイヤでの雪道走行は違反?事故・違反を防ぐための注意点と安全対策 

ノーマルタイヤでの雪道走行は違反?事故・違反を防ぐための注意点と安全対策

ノーマルタイヤで雪道を走行するのは危険なだけではなく、法律違反になる場合もあります。そこで本記事では、危険な理由や事故・違反を防ぐための注意点、安全対策を解説します。

目次

ノーマルタイヤの雪道走行は法律違反か? 

ノーマルタイヤの雪道走行は法律違反か? 

ノーマルタイヤで雪道を走行すると、道路交通法違反になる場合があります。具体的には、チェーン規制が出ている場合や事故を起こした場合です。雪道走行の法規制について、確認しておきましょう。

道路交通法の規定 

ノーマルタイヤで積雪量の少ない路面や凍結していない路面を走行しても、直ちに違法となるわけではありません。

しかし道路交通法に基づいてドライバーには安全運転の義務(※1)があり、各都道府県の公安委員会が積雪・路面凍結時の「滑り止め措置」を定めています(※2)。

積雪量の多い路面や凍結路をノーマルタイヤで走行した場合には、安全運転義務違反を問われますので注意しましょう。

※1参照元:e-GOV法令検索「道路交通法」(第71条第6項)(https://laws.e-gov.go.jp/law/335AC0000000105)

※2参照元:国土交通省中部地方整備局「都道府県道路交通法施行細則 又は 道路交通規則における積雪、凍結時の防滑措置」(https://www.cbr.mlit.go.jp/mie/snow/sp/kisoku.html)

チェーン規制の制度 

チェーン規制が発令された区間をノーマルタイヤだけで走行すると、法令違反に問われます(※3)。

2018年12月より、チェーン規制の制度が開始されました。

  • 大雪や凍結による重大事故・通行止めの防止が目的である(※4)
  • 違反すると、反則金(普通車6,000円と大型車7,000円)と違反点数(1点)が科せられる

したがって、冬場にチェーン規制箇所に指定されている国道や高速道路を走行する際には、必ず車内にチェーンを常備しておきましょう。

※3参照元:国土交通省四国地方整備局「冬期は事前の冬用タイヤ・チェーンの装着携行を!!」(https://www.skr.mlit.go.jp/road/toukikoho/index.html)

※4参照元:国土交通省「チェーン規制について」(https://www.mlit.go.jp/road/bosai/fuyumichi/tirechains.html)

事故を起こした場合の責任 

ノーマルタイヤの雪道走行で事故を起こした場合は、大きな責任が伴います。

具体的な責任は、以下の通りです。

  • 安全運転義務違反(道路交通法※5):「滑り止め措置」を怠った場合
  • 過失運転致傷罪(刑法※6):他者に怪我をさせた場合
  • 損害賠償責任(民法※7):他者に損害を与えて訴えられた場合

たとえ自動車保険に加入していても、「滑り止め措置」を怠って事故を起こすと補償額を減額される場合があります。

※5参照元:e-GOV法令検索「道路交通法」(第70条)(https://laws.e-gov.go.jp/law/335AC0000000105)

※6参照元:e-GOV法令検索「刑法」(第211条)(https://laws.e-gov.go.jp/law/140AC0000000045)

※7参照元:e-GOV法令検索「民法」(第709条)(https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089)

ノーマルタイヤの雪道走行が危険な理由 

ノーマルタイヤの雪道走行が危険な理由 

ノーマルタイヤで雪道を走行すると、グリップ力が低下して制動距離が長くなり、氷雪路面でのスリップや新雪によるスタックを起こしやすくなるため、大変危険です。理由を詳しく解説します。

グリップ力の低下により制動距離が長くなる 

ノーマルタイヤで雪道を走行する際にはグリップ力(タイヤが路面を掴む力)が低下し、制動距離(ブレーキをかけてから車が停止するまでの距離)が長くなります(※8)。

ノーマルタイヤは「サマータイヤ」とも呼ばれ、春から秋に使用できるように設計された製品です。

  • スタッドレスタイヤのように、低温で柔らかさを保てない
  • 気温が低くなるとゴムが硬くなり、グリップ力が低下する

グリップ力が低下した状態では、急ブレーキをかけてもすぐに止まることができず、前の車に追突したり、交差点に侵入したりする危険性があります。

※8参照元:JAF「走れても止まれない、雪道のノーマルタイヤ(JAFユーザーテスト)」(https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/snow/normal)

氷雪路面でスリップが起こりやすい 

制動距離が長くなるだけではなく、グリップ力の低いノーマルタイヤで雪道を走行すると、スリップが起こりやすくなります。

雪道でスリップすると、次のような事故を引き起こす危険性があります。

  • カーブで走行車線からはみ出て、対向車に衝突する
  • 下り坂でブレーキが効かなくなり、先行車に衝突する
  • 交差点で停止できず、横断歩道の歩行者に接触する

雪道や凍結路の走行は、乾燥路面と比べて滑りやすく、運転操作が難しくなります。

新雪にスタックしやすい 

新雪の積もった路面をノーマルタイヤで走行する際は、スタック(タイヤが空転して走行できない状態)を起こしやすいため危険です。

新雪がノーマルタイヤのスタックを引き起こす仕組みをご確認ください。

  • 気温の低下で、タイヤのゴムが硬くなっている
  • 新雪は柔らかく、走行中にタイヤが深く埋まりやすい
  • グリップ力が低下したタイヤでは、雪道を掴めず空転する

スタックして立往生すると後続車が走行できなくなり、大渋滞を引き起こしてしまいます。

ノーマルタイヤの雪道走行で事故・違反を防ぐための注意点 

ノーマルタイヤの雪道走行で事故・違反を防ぐための注意点 

ノーマルタイヤの雪道走行による事故や違反のリスクを減らすためには、チェーンの装備や適切なハンドル・ブレーキ操作、車間距離・スピードに注意してください。詳しく解説していきます。

チェーンを常備する 

ノーマルタイヤで雪道を走行する際でも、車内にチェーンを常備しておくことが重要です。

チェーンを常備しておければ、突然の積雪やチェーン規制の発令に対応できます(※9)。

  1. 安全な場所に停車し、サイドブレーキをかけて、エンジンを切る
  2. 軍手や敷物を使用して、チェーンを付ける
  3. 車を前後に動かして、ズレやゆるみがないことを確認する

チェーンの携行は、冬場の安全運転に欠かせない備えです。事前に装着方法を練習しておきましょう。

※9参照元:国土交通省中部地方整備局「タイヤチェーンの種類・付け方」(https://www.cbr.mlit.go.jp/mie/snow/sp/chain.html)

急なブレーキ・ハンドルの操作をしない 

雪道でグリップ力が低下しているノーマルタイヤで走行する際には、急なブレーキ・ハンドルの操作は厳禁です。雪道を掴み切れず、スリップを引き起こしてしまいます。

雪道では制動距離が長くなることを念頭に置いて、安全運転を心がけてください。

  • 晴天時よりも、ゆとりを持ってブレーキを踏む
  • カーブでは、ゆっくりとハンドルを切る

急なブレーキ・ハンドル操作でスリップしてしまうと、交通事故のリスクが高まります。

車間距離を取ってスピードを出さない 

ノーマルタイヤで雪道を走行する際は、晴天時よりも車間距離を取って、スピードを出さないようにしましょう。

以下のテストによると、「ノーマルタイヤ」と「チェーンを付けたノーマルタイヤ」では制動距離に大きな違いが出ました。特に、積雪路よりも、凍結路のほうが、制動距離が長くなります(※10)。

車間距離を長く取ってスピードを抑えて走行することが、雪道での安全運転のために必要です。

※10参照元:JAF「走れても止まれない、雪道のノーマルタイヤ(JAFユーザーテスト)」(https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/snow/normal)

雪道を走行する際の安全対策 

雪道を走行する際の安全対策 

安全に雪道を走行するためには、オールシーズンタイヤ・スタッドレスタイヤへの交換やスプレーチェーン・布チェーンの使用、脱出用アイテム(スノーヘルパー・スコップなど)の準備も検討してください。

オールシーズンタイヤ・スタッドレスタイヤに交換する 

基本的にノーマルタイヤでの雪道走行は危険ですので、オールシーズンタイヤ・スタッドレスタイヤへの交換を検討しましょう。

タイヤの種類使用できる時期特徴
ノーマルタイヤ
(サマータイヤ)
春から秋
(気温3℃以上が目安)
乾燥路や雨天時に合わせて
設計されている
オールシーズンタイヤ一年中
(豪雪時や凍結時を除く)
浅い雪道なら対応できる
凍結路には向かない
スタッドレスタイヤ
(スノータイヤの一種)

(気温3℃以下が目安)
深い雪道や凍結路に対応できる

走行する季節や地域、頻度などによって、所有する車に適したタイヤの種類は異なります。安全運転を第一に、タイヤの種類を選択することが重要です。

布チェーン・スプレーチェーンを使用する 

金属・ゴム製チェーンがない場合は、簡易的な滑り止め対策としてスプレーチェーン・布チェーンを使用することができます。

チェーンの種類メリットデメリット
金属・ゴム製チェーン雪道や凍結路のグリップ力が高まる
チェーン規制に対応できる
購入や装着のコストがかかる
布チェーン装着が簡単である
チェーン規制に対応する製品もある
チェーン規制に対応できない製品もある
スプレーチェーン装着が簡単であるチェーン規制に対応できない

豪雪地域を走行する際には、金属・ゴム製チェーンが一番安全です。

脱出用アイテム(スノーヘルパー・スコップなど)を準備する 

新雪の積もった路面でスタックした場合に脱出できるように、スノーヘルパーやスコップなどのアイテムを準備することも大切です。

スタックした際の脱出用アイテムは、以下の通りです。

  • スノーヘルパー:脱出しやすいようにタイヤの下に敷く
  • スコップ:タイヤ周りの雪を掘り起こす
  • 滑り止め用砂:タイヤの摩擦力を高める
  • 軍手・長靴:作業の安全性を確保する
  • 牽引ロープ:他の車に引っ張ってもらう

上記のアイテムを車内に準備しておき、新雪にスタックした際に落ち着いて対応しましょう。

雪道を走行する前にタイヤを交換しておこう 

ノーマルタイヤでの雪道走行には危険が伴い、法令違反に問われる場合もあります。事故や違反を防ぐためには、積雪の時期が訪れる前にスタッドレスタイヤへの交換を計画しておきましょう。

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