ハンコックタイヤとは?魅力や高性能タイヤ「ベンタス」についても解説!

みなさんは、車のタイヤはどこのメーカーを装着していますか。また、どこのメーカーを装着しているか知っていますか。
あまり意識したことがない方も、中にはいるかもしれません。ほとんどの人が、有名な国産のタイヤメーカーを装着しているのではないでしょうか。
しかし、近年では海外のタイヤも多く販売され密かに人気を集めています。
そこで、この記事では海外のタイヤの中でも上位に入るほどの人気がある、韓国のハンコックタイヤの魅力について紹介します。
ハンコックタイヤとは?

ハンコックタイヤとは、1941年に大韓民国で設立されたタイヤメーカーで、現在韓国では1位、世界では7位の人気があるタイヤメーカーです。
ハンコックタイヤは、韓国のタイヤメーカーで、中国や台湾などのアジア地域で製造、販売しているタイヤは「アジアンタイヤ」と言われており、ハンコックタイヤもアジアンタイヤと言われています。
よく、「アジアンタイヤは品質が良くない」と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
しかし、アジアンタイヤであるハンコックタイヤは、世界的な自動車メーカーに新車装着時のタイヤを供給しているほど信頼があり、品質が向上しています。
ハンコックタイヤの長所と短所

ハンコックタイヤの購入を考えている方が、気になるのが長所と短所なのではないでしょうか。アジアンタイヤは、短所ばかり目が行きがちですが、実は長所もいくつかあり、近年注目されています。
ここでは、ハンコックタイヤの長所と短所について紹介します。
ハンコックタイヤの長所
ハンコックタイヤの長所は、主に以下の2点が挙げられ、コストパフォーマンスの良さが評価されています。
- 価格の安い
- 性能が良い
価格が安い
ハンコックタイヤの1本あたりの値段は、4000円〜9000円となっており、他のタイヤメーカーより安く購入できます。
性能が良い
アジアンタイヤは、値段が安いぶん性能が悪いというイメージがあるのではないでしょうか。しかし、近年では、アジアンタイヤでも品質や性能が向上しており、年々開発技術が進んでいます。ハンコックタイヤもそのうちの1つです。
ハンコックタイヤの短所
やはりハンコックタイヤの短所として挙げられるのは、摩耗の速さです。
摩耗が早い
ハンコックタイヤは、耐久性に優れて設計されていますが、摩耗が早い傾向がみられます。
国産などの値段が高いタイヤと比べると、耐久性は衰える場合があり、摩耗が早いとタイヤ交換する回数が増え、その分費用も増えるので、長期的にみるとコストが増える可能性があります。
ハンコックタイヤの対応車種

ハンコックタイヤは、さまざまな車種に合うタイヤを製造し、シーズン別でも製造しています。
ハンコックタイヤが展開している車種は下記の通りです。
- SUV
- 乗用車
- 電気自動車(EV)
- モータースポーツ
- バン、ライトトラック
ハンコックタイヤの製品一覧

ハンコックタイヤでは、さまざまな製品が製造されており、車種に合う性能のタイヤを選べます。ここでは、ハンコックタイヤの製品一覧を紹介するので、購入を検討している方は参考にしてみてください。
まず、ハンコックタイヤにはシーズン別のタイヤが製造されているので、紹介します。
サマータイヤ | 基本的に、車に標準装備されているタイヤ |
スタッドレスタイヤ | 冬の雪道や路面凍結でも走行できるタイヤ |
オールシーズンタイヤ | 一年を通して走行できるタイヤ |
Ventus
ハンコックタイヤのVentusシリーズは、ハンコックが販売されている中でも人気のタイヤの1つです。
快適な走行性能と安定したハンドリングに優れたプレミアム高性能タイヤで、世界的に有名な自動車メーカーの新車用タイヤにも採用されています。
- VentusS1evo3ev
- VentusS1evo3
- VentusS1evo3suv
- VentusPRime3
- VentusPRime4
Dynapro
ダイナプロは、SUV用に設計されており、オンロード、オフロードなどのさまざまな路面や天候でも高いドライビング性能やブレーキ性能を発揮します。
オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤの2種を展開しています。
- DynapuroHP2
- DynapuroI*Cept
Kinergy
キナジーは環境にやさしい材料で製造されたタイヤで、快適な走行と安定したドライビング性能が高く評価されています。
オールシーズンタイヤとサマータイヤの2種で展開しています。
- Kinergy4S2
- KinergyeECO2
- KinergyEX
- KinergyECORV
Winter i*cept
ウィンターアイセプトは、スタッドレスタイヤで、雪道でも安定したハンドリング性能と制動力を発揮します。
- WinterI*CeptIZ3
- WinterI*CeptIZ3X
- WinterI*CeptIZ2A
- WinterRW06
Vantra
バン、軽トラック用のオールシーズンタイヤで、長距離を走行する商用車タイヤのために、走行距離や耐久性が改善されました。
- VantraLT
ハンコックタイヤの寿命

品質の良いハンコックタイヤでも、気になるのがタイヤの寿命ですよね。上記では摩耗が早い傾向があると記述しましたが、どれぐらいでタイヤの寿命がくるのでしょうか。
ここでは、ハンコックタイヤの寿命について紹介します。
ハンコックタイヤの寿命は、タイヤのトレッド溝の深さを測るゲージか、タイヤ側面にあるトレッド摩耗インジケーターを確認することで、溝の深さを確認できます。
この溝の深さが2mm未満に摩耗した場合には、タイヤ交換が必要です。
※インジケーターマークとは、タイヤ側面に刻印されている三角形のマークのことです。
タイヤを長持ちさせるためには?
ハンコックタイヤを長持ちさせるためには、適切なメンテナンスをすることで、タイヤの寿命を延ばせます。
それにはいくつかの定期的なチェックが必要です。
- タイヤの空気圧
- ローテーション
空気圧
タイヤの空気圧は、運転性能や安全性、タイヤの寿命を延ばすためにも大切な点検です。
まず、タイヤの空気圧は車種によってさまざまなので自分の車に合った空気圧を入れましょう。
空気圧の値がわからない方は、運転席側のドアの内側にシールが貼ってあり、そこにタイヤに合った空気圧が記載されているので確認してみてください。
空気圧が低い場合 | タイヤの空気圧が低いと、タイヤと地面の接地面が広がり、トレッド端に大きな負担がかかるため、タイヤの外側が摩耗すると損傷するおそれがあります。 |
空気圧が高い場合 | タイヤの空気圧が高いとタイヤの中央部分に負荷が集中するため、タイヤの接地面の力のかかり方が均等ではなくなるので、偏摩耗の原因となります。 |
そのため、タイヤの寿命を延ばすためや、安全性のためにも月に1回のタイヤの空気圧点検をすると良いでしょう。
ローテーション
ローテーションとは、定期的にタイヤの位置を交換することで、偏摩耗を防ぎ、タイヤの寿命を延ばせます。
ローテーションするタイミングとしては、基本的に半年ごと、5000kmごとでローテーションするのが良いとされており、すべてのタイヤが均等に摩耗するように車から取り外して別の位置に装着します。
保管方法
定期的な点検も大切ですが、保管方法も寿命や性能に影響します。誤った条件で保管すると、タイヤの寿命が短くなったり、性能を発揮できない場合があるのです。
ハンコックタイヤが推奨している保管方法をまとめてみました。
ホイール付きで保管する場合 | ホイールを外して保管場合 | |
吊り下げ | 〇 | ✕ |
積み重ね | 〇 | ✕ |
立てて保管 | ✕ | 〇 |
ホイール付きで保管する場合、タイヤを立てて保管するとタイヤと地面の接地面に負荷がかかり、その箇所だけ変形が起こる可能性があるので、立てて保管することはおすすめしていません。
一方で、ホイールを外して保管する場合、横置きで保管すると側面部分に負荷がかかるので縦置きをおすすめします。
これ以外にもタイヤのゴムは、熱や紫外線、雨風の影響で劣化が進み寿命が短くなるため、風通しの良い屋内に保管することや、保管している際にも定期的にローテーションしてタイヤの負荷を均等にすることをおすすめします。
ハンコックタイヤの値段

ハンコックタイヤの購入を考えている方が気になるのが、値段ですよね。
ハンコックタイヤと国産タイヤメーカーの値段にどれだけの差があるのか、独自で調べたので紹介します。
例195/50R15(サマータイヤ)1本 | |
ハンコックタイヤ | 9000円程 |
国産タイヤメーカー | 15000円程 |
上記のように、同じタイヤサイズでも6000円程の違いがあり、タイヤ4本購入するとなると、24000円の差が出ます。
そのため、タイヤの費用を安く抑えたいと考えている方は、ハンコックタイヤの購入も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
ハンコックタイヤはどこで購入できる?

ハンコックタイヤを購入したいと考えていても、販売先がわからない方がいるのではないでしょうか。
ここでは、ハンコックタイヤの販売先を紹介します。
そもそもタイヤが購入できる場所は以下が挙げられます。
- ガソリンスタンド
- ディーラー
- カー用品店
- タイヤ専門店
近年では品質の良さや低価格なことから、ハンコックタイヤが注目されていますが、店舗によっては、販売していない場合があるので、事前に確認すると良いでしょう。
また、ネットで購入するのもおすすめです。
ネットでは、24時間いつでも購入でき、店舗にはないタイヤが数多く販売されているので、自分の希望のタイヤを見つけられ、実際に店舗で購入するよりも安く購入できます。
ハンコックタイヤに刻印されている名称
ハンコックタイヤには、タイヤの側面にタイヤの形式やサイズ、構造、トレッドパターン、メーカー、ブランド名などの情報が記載されているので、紹介します。
DOT | 運輸省 |
12X | 生産工場コード |
F1 | サイズコード |
17 | パターンコード |
HB | ブランドコード |
1222 | 製造年周(1222の場合、2022年の12週) |
UTQG トレッドウェア(摩耗指数)
ハンコックタイヤには、トレッドウェアという摩耗指数の単語の後に、トレッドウェア値のパーセンテージとして表されます。
タイヤのトレッドウェアのグレードを表す2桁か3桁の数字が刻印されており、グレードは、20の倍数で示されます。
トラクション
トラクションとは、地面が濡れた状態で停止するタイヤの能力を表し、トラクションという単語の後に記号、AA、A、B、Cのいずれかが刻印されています。
テンプラチャー(温度)
屋内でタイヤが熱を放散する能力のことでテンプランチャーの後に、3等級(A、B、C)と表示され、C未満のタイヤは販売できないとされています。
生産地情報
タイヤが製造された地域を表示しています。
安全性の警告
タイヤの使用に関連する注意点を表示しています。
ハンコックタイヤの選び方

ハンコックタイヤを購入する際に何を基準に選べば良いかわからない方もいるのではないでしょうか。
基本的には、下記2つで選ぶと良いでしょう。
- サイズで選ぶ
- 使用環境で選ぶ
サイズで選ぶ
基本的には自分の車種にあったタイヤを選ぶと良いでしょう。
タイヤサイズは車種によってさまざまあり、ここではタイヤサイズについて詳しく説明するので参考にしてみてください。
例285/35ZR19
285→断面幅→タイヤ側面の直線距離
35→扁平率→タイヤの外径とリムの直径の半分
扁平率=高さ/幅×100
ZR→タイヤの種類(ラジアル)
19→リムの直径→リムフランジに接触しているリムベース間の距離
LI(荷重指数)→タイヤが支える最大重量を示します。
SS(速度記号)→タイヤが加速できる最大速度を示します。
使用環境で選ぶ
上記で記述したように、ハンコックタイヤはさまざまな車種や使用環境にあったタイヤを展開しています。
そのため、自分の使用目的や使用頻度、車種でタイヤを選ぶことをおすすめします。
おすすめのハンコックタイヤ3選

ここでは独自でハンコックのおすすめのタイヤをまとめたので紹介します。
VentusS1evo3
17~21インチ
安定感のあるハンドリング性能と、雨でも安心でラグジュアリーな乗り心地を追求したタイヤです。
VentusPRime4
15~19インチ
濡れた路面でもよく効くブレーキング性能や静かな車内空間を実現する静粛性で快適な走りができます。
KinergyECO2
13~16インチ
キナジーシリーズのスタンダードタイヤで、濡れた路面でもしっかりとハンドリング性能を発揮するウェット性能や精密に設計されたタイヤのブロックサイズにより走行中のロードノイズ低減を実現させました。
ハンコックタイヤを買うなら
以前までは、日本でのハンコックタイヤの利用者が少なかったことで、口コミが少なく、国産に比較すると性能や品質が良くないと言われ、信頼性がありませんでしたが、近年では開発技術が向上し品質や性能も国産のタイヤメーカーとほとんど変わらないほどに発展しました。
ハンコックタイヤの魅力は、品質が良く、価格が安いことから注目を集めています。
そのため、「タイヤの費用を安く抑えたい」「性能や品質の良いタイヤが欲しい」方にはハンコックタイヤの購入を考えてみてはいかがでしょうか。