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スタッドレスタイヤの正しい保管方法!適した置き場所や注意点を解説

スタッドレスタイヤの正しい保管方法!適した置き場所や注意点を解説

冬の安全運転に欠かせないスタッドレスタイヤの性能や寿命は、オフシーズンの保管方法によって大きく変わります。そこで本記事では、スタッドレスタイヤの正しい保管方法を解説します。保管に適した場所や注意点もまとめてありますので、ぜひ参考にしてください。

目次

スタッドレスタイヤの保管に適した置き場所

スタッドレスタイヤの保管に適した置き場所

スタッドレスタイヤの性能や寿命は、シーズン中の使用状況だけではなく、オフシーズンの保管状況によっても大きな影響を受けます。直射日光や雨、湿気、熱源、油類などからスタッドレスタイヤを守るためには、適した保管場所が重要です。

直射日光や雨が当たらない(屋内)

オフシーズンにスタッドレスタイヤを保管する場所は、直射日光や雨が当たらない屋内が適しています。紫外線や水分に触れると、スタッドレスタイヤが劣化してしまうからです。

  • 紫外線:タイヤの素材であるゴムを硬化させ、ひび割れを引き起こす
  • 水分 :ホイールの金属部分が錆びる原因となる

屋内に保管場所を確保できない場合は、できるだけ直射日光や雨が当たらないように、遮光・防水用のタイヤカバーを被せましょう。

湿気が少なく風通しが良い

直射日光と雨の当たらないだけではなく、湿気が少なく風通しが良い場所にスタッドレスタイヤを保管しましょう。スタッドレスタイヤの表面や内部に水分が溜まってしまうリスクがあるからです。

特に梅雨の時期は、湿気対策が重要です。窓のない倉庫にスタッドレスタイヤをビニール袋で覆ったまま保管すると、湿気が溜まってゴムの劣化を早めてしまいます。

保管場所の湿度が高い場合は除湿剤や除湿器、スノコなどを活用し、スタッドレスタイヤを湿気から守ることが重要です。

熱源・油類が近くにない

スタッドレスタイヤを保管する場所の近くには、熱源や油類を置かないでください。熱でゴムが劣化したり、油分でゴムの性質が変化したりしてしまうからです。

たとえば、灯油タンクを保管している倉庫内にスタッドレスタイヤを保管すると、気化した油分が触れてゴムの変形を引き起こすリスクがあります。

来シーズンまでスタッドレスタイヤの性能と寿命を維持するには、熱源・油類の保管場所と区別することが重要です。

スタッドレスタイヤの正しい保管方法

スタッドレスタイヤの正しい保管方法

スタッドレスタイヤの保管に適した場所を選ぶだけではなく、正しい方法で保管することも重要です。汚れを洗浄して乾かし、空気圧を調整したうえで、カバーをして床から離して置くようにしましょう。

汚れを洗浄してよく乾かす

スタッドレスタイヤを保管する前には汚れを洗浄し、よく乾かすことが必要です。走行中に付着した泥や油、融雪剤(塩化カルシウム)などが、ゴムやホイールを劣化させてしまうからです。

  • タイヤとホイールを水で洗浄する
  • ゴムや金属を傷つける洗剤は使わない
  • 直射日光を避けるために陰干し、完全に乾燥させる

スタッドレスタイヤ保管前の洗浄と乾燥は、保管中のカビやサビの発生を防ぐためにも重要です。油によるゴムの劣化を防ぐために、保管前はワックスを使用しないでください。

空気圧を調整する

洗浄・乾燥したら、スタッドレスタイヤの空気圧を調整します。保管中に内圧でゴムが劣化しないように、自動車メーカーが指定している適正値の半分くらいまで下げてください。

ただし、オフシーズンに空気を完全に抜いた状態で保管すると、スタッドレスタイヤの自重でひび割れや変形を引き起こしてしまうリスクがあります。タイヤの空気は自然と抜けていきますので、保管中も定期的に空気圧をチェックすることが必要です。

シーズン前にノーマルタイヤからスタッドレスタイヤに交換する際は、空気圧を測定したうえで適正値に調整することが重要です。

カバーをして床から離して置く

空気圧を調整したスタッドレスタイヤを保管する際はカバーをして、床から離して置きます。床に直置きすると湿気が溜まりやすくなり、ゴムの劣化や金属のサビの原因になるからです。

タイヤカバーは、紫外線や水分、油分などからスタッドレスタイヤを保護します。スノコやパレットの上にスタッドレスタイヤを置けば、通気性を確保できるのです。

通気性・遮光性・防水性の高い布やシートでも代用できますが、スタッドレスタイヤの性能と寿命を維持するためには、専用カバーを使用するほうが安心です。

スタッドレスタイヤを保管する際の注意点

スタッドレスタイヤを保管する際の注意点

スタッドレスタイヤを適した場所に正しく保管していても、油断すると劣化を早めてしまうことがあります。特に、定期点検やタイヤを置く向き、ワックスの使用などに注意してください。

定期的に状態を点検する

スタッドレスタイヤのオフシーズン(春から秋)は長いため、定期的に保管状態を点検しましょう。

長期間放置している間に、空気圧の減少によるゴムの変形や水分・油分によるゴムやホイールの劣化などが発生する恐れがあります。そこで、1~2か月に1度の頻度で、保管場所(直射日光・湿気)やスタッドレスタイヤ(側面・トレッド)、ホイール(サビ)などの状態を点検することが必要です。

保管状態の問題点を早く見つけて解決できれば、スタッドレスタイヤの性能や寿命を維持しやすくなります。

ホイールの有無によって置く向き(平積み・縦置き)を変える

スタッドレスタイヤを保管する際は、ホイールの有無によって置く向きを変えてください。

ホイールスタッドレスタイヤを置く向き理由
有り平積み
(スノコやパレットの上に置く)
縦置きするとトレッドが変形したり、倒れやすくなったりする
無し縦置き
(タイヤラックに立てかける)
平積みすると自重で潰れて変形してしまう

ホイールの有無に合わせて正しい置き方で保管することで、スタッドレスタイヤの性能と寿命を維持しやすくなります。

保管前はワックスを使用しない

スタッドレスタイヤを洗浄・乾燥させて保管する前は、ワックスを使用しないでください。ワックスには油分が含まれているため、保管中にゴムに悪影響を与える恐れがあるからです。

タイヤワックスの目的は、タイヤ表面の艶出しや走行中の汚れ防止、紫外線による劣化の軽減などです。タイヤの保管を目的とした製品ではありません。

保管中(オフシーズン)にスタッドレスタイヤを保護するためには、保管専用カバーや保護スプレーなどが適しています。

スタッドレスタイヤの寿命と処分

スタッドレスタイヤの寿命と処分

スタッドレスタイヤを適した場所に正しく保管しても、いずれは寿命を迎えます。グリップ性能が低下した状態で雪道や凍結路面を走行すると、スリップや立往生などのリスクが高くなってしまうため、寿命を正確に判断して適切に処分しましょう。

寿命の目安

スタッドレスタイヤの寿命は、走行の環境や頻度、保管の状態などによって変化しますが、製造から3~4年程度(走行距離1~1.5万km程度)が目安です。

スタッドレスタイヤは、冬場の低温環境に耐えられるように、ノーマルタイヤよりも柔らかいゴムで設計されています。たとえ未使用の状態でもゴムは経年劣化し、冬場に使用するほど劣化が進みます。

したがって、製造から3~4年(走行距離1~1.5万km程度)を過ぎるまでにゴムが劣化し、スタッドレスタイヤの性能は低下してしまうのです。

寿命を判断する方法

スタッドレスタイヤの寿命を判断するには、製造年数や溝の深さ、ゴムの硬度・状態をチェックしてください。

  • 製造年数 :タイヤ側面に記載された「製造年周」で確認する
  • 溝の深さ :プラットホーム・スリップサインで確認する
  • ゴムの硬度:硬度計を使用して確認できる
  • ゴムの状態:ひび割れや傷の有無を確認する

スタッドレスタイヤの交換時期を判断するポイントについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

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寿命を迎えたあとの処分方法

スタッドレスタイヤが寿命を迎えたら、タイヤを販売する店舗(タイヤ販売店やカー用品店、ガソリンスタンド、整備工場、自動車販売店など)や不用品回収業者に廃タイヤとして引き取ってもらいます。

  • 廃タイヤは、「適正処理困難物」に指定されている(※)
  • 自治体による廃棄物の対象に含まれない
  • 店舗や業者によって、1本250~1000円程度で引き取ってもらえる

なお、溝の深さが残っている場合や未使用の状態なら、中古タイヤとして買い取ってもらえる場合もあります。

※参照元:日本自動車タイヤ協会「廃タイヤの適正処理について」(7ページ)(https://www.jatma.or.jp/docs/environment_recycle/manual2021.pdf)

スタッドレスタイヤの保管方法によくある質問

スタッドレスタイヤの保管方法によくある質問

初めてスタッドレスタイヤの保管方法を検討する際は、保管の場所や期間、代行サービスなどに関する疑問を抱くものです。よくある質問を集めて回答をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

屋内ではなく、屋外に保管できますか?

はい、屋外にスタッドレスタイヤを保管できますが、以下の注意点には気をつけてください。

  • 紫外線や雨、湿気による悪影響を受けない場所を選ぶ
  • カバーやスノコなどで、遮光性・防水性・通気性を確保する

以上の点を満たせないと、ゴムの劣化やホイールのサビを招くリスクが高まります。できる限り、屋内環境でスタッドレスタイヤを保管するほうが安心です。

どれくらい保管できますか?

基本的に、オフシーズンの春から秋まで保管できます。シーズンの冬場に使用しない場合は、寿命を迎える頃(製造から3~4年)まで保管できます。

ただし、長期間保管する場合は、1~2か月に1回程度の定期点検が欠かせません。

  • 保管場所の遮光性・防水性・通気性・湿度を確認する
  • タイヤの空気圧は自然と抜けるため、保管中でも測定・調整が必要になる

走行の環境や頻度はもちろん、保管の状態によってもスタッドレスタイヤの性能と寿命は大きく変わるのです。

保管サービスを利用したほうが良いですか?

スタッドレスタイヤの保管場所を確保できない場合や管理に自信がない場合は、保管サービスを利用すると便利です。

一部のタイヤ販売店やカー用品店などでは、温湿度や通気性が管理された専用倉庫で顧客のタイヤを保管しています。保管中の定期点検からシーズン前後の履き替えまで対応する店舗もあるのです。

ただし、保管サービスの利用には費用がかかる点にはご注意ください。タイヤ保管の費用や手間を総合的に検討することが重要です。

スタッドレスタイヤを正しく保管して性能と寿命を長く維持しよう!

適した場所に正しい方法で保管することで、スタッドレスタイヤの性能と寿命を長く維持できます。冬場の安全運転はもちろん、タイヤの購入費用やメンテナンスコストの削減にとっても、保管方法は重要です。

タイヤ1番.comでは、車種やタイヤメーカーに適したタイヤをご用意しています。保管だけでなく買い替えをご検討中の方も、ぜひチェックしてみてください。

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