タイヤ交換の値段はどのくらい?車と自転車の交換費用を安くする方法を解説

車や自転車のタイヤはゴム製であり、使用状況や使用環境によって変わります。年数が経つにつれ劣化するので、車は走行距離が3万キロを超えたり、タイヤを購入して4、5年経ったもの、自転車は使用年数が3年経つものや、目視でタイヤの溝が擦り減っている物を目安に交換することが良いとされています。しかし「少しでも値段を安くしたい」と思っている方は多いのではないでしょうか。
車や自転車のタイヤ交換を安くする方法はいくつかあります。
- 安いタイヤを購入する
- 取付工賃が安い業者に依頼する
- タイヤを購入してその場で交換する
- 持ち込みタイヤを使用して交換する
しかし、業者に依頼する時に、「値段の相場がわからない」方が多くいるのではないでしょうか。
タイヤ交換ができる依頼先はさまざまありますが、ここでは車のタイヤ交換をする時に身近にある店舗、「ガソリンスタンド」「オートバックス」「イエローハット」を主に取り上げ、タイヤ交換にかかる値段の相場と交換費用を安くする方法を紹介します。
また、車のタイヤ交換だけでなく通勤や通学の移動手段の1つである、自転車のタイヤ交換にかかる値段を合わせて紹介します。
タイヤ交換の種類

車のタイヤ交換と言っても、目的や内容によって異なるので、自分がどんな目的で依頼するのか把握しておくと、タイヤ交換をする際にスムーズに進められますよ。
タイヤ交換の作業の種類として、履き替え、ローテーション、組み換えの3つがあります。
履き替えとは、ホイールにセットされたタイヤを交換することです。これはなじみのある、スタッドレスやノーマルタイヤに履き替えることがほとんどです。
ローテーションとは、タイヤの位置を交換することです。車のタイヤは走行しているなかで、すり減ってきますが、均等に摩耗しているとは限りません。
そのため、定期的にタイヤをローテーションすることで摩耗を均等に調整することをオススメします。
組み換えとは、古いタイヤをホイールから外し、新しいタイヤをホイールに取り付けることです。この時ホイールは使いまわしてタイヤのみを交換します。
オートバックス | イエローハット | |
履き替え | 税込み4400円~ | 税込み3300円~(ホイール付き) |
ローテーション | 税込み2200円~ | 税込み3300円~ |
引用:オートバックス公式サイト
引用:イエローハット公式サイト
タイヤの値段

タイヤ本体の値段は、インチ数が大きくなるにつれ値段が高くなります。
下記に車種別のタイヤ本体の値段の相場をまとめてみました。
軽自動車 | 13~15インチ | 3000円~2万円 |
SUV | 16~18インチ | 6000円~4万5千円 |
ミニバン | 16~19インチ | 1万円~5万円 |
このように、タイヤ交換する場合タイヤ本体代がほとんどを占めるので、安くタイヤを購入して費用を抑えたいと考えている方は、ネットで購入するのがオススメですよ。
タイヤ交換以外にかかる費用

タイヤを交換する際は、タイヤ本体にかかる値段とタイヤ交換する作業工賃、タイヤ交換以外に必要な作業の値段があります。
タイヤ本体の値段は1万円〜10万円以上するものもあり、そこから工賃が足されます。
工賃は業者によってさまざまですが、作業工賃を含めた値段に設定している業者や、作業工賃を別途料金に設定している業者もあるので、事前に依頼する業者に確認すると良いでしょう。
ここではタイヤ交換以外にかかる作業の値段を紹介します。
バランス調整
バランス調整とは、ホイールバランスの歪みを調節することで、この作業を怠ると車が直進できなかったり、ハンドル操作が出来なくなる可能性があり、大きな事故を引き起こす危険があります。
タイヤとホイールで交換する際は必須ではありませんが、タイヤのみを交換する際はバランス調整する必要があります。
オートバックス | イエローハット | ガソリンスタンド | |
バランス調整 | 税込み1100円~ | 税込み1100円~ | 税込み2000円~ |
引用:オートバックス公式サイト
引用:イエローハット公式サイト
バルブ交換
バルブとは、タイヤの空気を入れる為のパーツであるバルブのことで、タイヤと同じゴムを使用しており2〜3年ほどで劣化します。
劣化が進むと、空気が漏れ事故につながるおそれがあるので定期的に交換するのがオススメですよ。
バルブの交換は車からタイヤを取り、さらにホイールからタイヤをとる行程があり、非常に非効率でバルブだけの交換となると値段が高くなるので、タイヤ交換の際にバルブの交換も依頼しておくと良いでしょう。
オートバックス | イエローハット | ガソリンスタンド | |
エアバルブ交換 | 税込み275円~ | 税込み300円~ | 税込み1000円~ |
引用:オートバックス公式サイト
引用:イエローハット公式サイト
廃タイヤ処分費
車のタイヤは、粗大ゴミでは処分できないので業者に廃棄処分してもらう必要があります。ほとんどの業者では、廃タイヤ処分費を払う必要があるので事前に確認すると良いでしょう。
オートバックス | イエローハット | ガソリンスタンド | |
廃タイヤ処分費 | 税込み270円~ | 税込み250円~ | 税込み300円~ |
引用:オートバックス公式サイト
引用:イエローハット公式サイト
タイヤ交換してくれる業者

タイヤ交換は主に、ガソリンスタンド、カー用品店、タイヤ専門店、ディーラーの依頼先がありますが、作業内容は同じでもそれぞれの業者で値段が変わります。
ここでは、タイヤ交換の主な業者の相場を紹介します。
下記にそれぞれの業者のタイヤ工賃の相場をまとめてみました。
業者 | タイヤ1本分の工賃相場 | タイヤ4本分の工賃相場 |
ガソリンスタンド | 1000円~3000円 | 4000円~2万円 |
カー用品店 | 1100円~1500円 | 6000円~8000円 |
タイヤ専門店 | 1500円~3000円 | 8000円~1万5千円 |
ディーラー | 1500円~4400円 | 8000~3万円 |
※ホイールはそのままでタイヤ交換だけする場合
※購入時に交換する場合
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでタイヤ交換するメリットは、どこにでも店舗があり、タイヤ交換だけでなく給油や洗車もできるので、1番依頼しやすい業者です。
タイヤ交換にかかる値段も、他の業者と比べて安く設定されているので近くで安く済ませたいという方にはオススメです。
しかし、ガソリンスタンドにはタイヤのラインナップが少ないので、安いタイヤで良いという方には不向きです。
カー用品店
カー用品店はさまざまありますが、ここでは全国に多くの店舗があるオートバックスとイエローハットの、それぞれの特徴を紹介します。
オートバックス
オートバックスのタイヤ交換には、お得なプランがあるので紹介します。
「タイヤ取り付け工賃コミコミセット」の内容は、着脱・組み換え、バランス調整、ゴムバルブ交換、廃タイヤ処分も入っており、お得に交換できます。
「タイヤ・ホイール取付工賃コミコミセット」は、脱着、組み換え、バランス調整が組み合わされた内容です。
「ホイール取付工賃セット」はタイヤ・ホイール取付工賃と同じ内容になっており、どのプランもお得にタイヤ交換できます。
イエローハット
イエローハットでは、無料タイヤアフターサービスがあり、タイヤ4本セットまたはタイヤ・ホイール4本セットを購入(※タイヤ4本またはタイヤ・ホイール4本の購入金額が税込み2万円以上が対象)した方に2つの特典が付きます。
- ホイールナット増し締め点検(1回)
- タイヤローテーション(1回)
このように、タイヤ交換だけでなく、アフターサービスが充実しているのでお得にタイヤ交換できますよ。
タイヤ専門店
タイヤ専門店は、タイヤの種類が豊富でスタッフのタイヤ知識もあるので、自分の希望に合ったタイヤを提案してくれます。
しかし、他の業者と比べて工賃が高い傾向にあります。
ディーラー
自分の車を購入したディーラーでタイヤ交換を依頼する方法もあります。
ディーラーは自社の車に詳しいので、車を購入したディーラーに聞くことでより良いタイヤを提案してくれます。
しかし、ディーラーによって自社メーカーのブランドしか取り扱っていないところもあるので事前に確認が必要なことや、タイヤ専門店同様に、他の業者に比べて工賃が高い傾向にあります。
このように業者によってそれぞれの良さはありますが、なかでもカー用品店のオートバックスは、お得なプランがあったり、イエローハットは交換した後のお得なサービスがあるのでタイヤ交換を安くしたい方にはカー用品店でタイヤ交換をしてもらうのがオススメですよ。
持ち込みでタイヤ交換

タイヤ交換には、タイヤを購入しその場で交換してもらう方法と他の店舗やネットで購入したタイヤを持ち込んで交換してもらう方法があります。
上記では、タイヤを購入してその場でタイヤ交換する方法の値段を紹介しましたが、持ち込みでタイヤ交換を依頼した場合の工賃の値段も気になりますよね。
ここでは、持ち込みでタイヤ交換する場合のメリット、デメリットを解説します。
下記に、タイヤを持ち込みした場合の工賃をまとめてみました。
業者 | 持ち込みタイヤの値段(1本) | 持ち込みタイヤの値段(4本) |
ガソリンスタンド | 2000円~3000円 | 8000円~2万5千円 |
カー用品店 | 1200円~2500円 | 8000円~1万5千円 |
タイヤ専門店 | 1200円~4000円 | 1万2千円~3万円 |
ディーラー | 3000円~6000円 | 1万2千円~5万円 |
メリット
持ち込みでのタイヤ交換のメリットは、タイヤ本体の費用を抑えられることです。
ネットで購入できるタイヤには店舗には展開していないタイヤが販売されており、安くタイヤを購入できるため、店舗でタイヤ本体を購入する必要がなく、交換費用だけで済むので大幅にタイヤ交換する値段を抑えられます。
デメリット
持ち込みタイヤで交換する場合、工賃が割高に設定している業者があるので注意が必要です。また、店舗によって持ち込みタイヤの交換に対応していない場合があるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
自転車のタイヤ交換

上記では車のタイヤ交換を紹介しましたが、タイヤ交換は車だけでなく普段から使用する自転車のタイヤ交換の値段も知っておきたいですよね。
ここでは、自転車のタイヤ交換にかかる値段を紹介します。
交換にかかる値段
自転車も車のタイヤ交換と同じで、タイヤ本体の値段と工賃がかかります。
自転車のタイヤ交換は、タイヤとチューブを一緒に交換することがほとんどで、タイヤ本体の値段は種類にもよって変わりますが、1000円〜5000円程で購入できます。
また、自転車のタイヤ交換は、前輪よりも後輪の工賃が高く設定されていることがほとんどで、これは後輪の構造が複雑なことがあげられます。
近年では自転車にもさまざまな種類が販売され、スポーツタイプのものや、電動タイプのものがありますが、この種類の自転車は工賃が高く設定されています。
タイヤ交換にかかる値段をまとめてみました。
タイヤ | チューブ | タイヤ前輪工賃 | タイヤ後輪工賃 |
2000円~5000円 | 1000円前後 | 1000円~2000円 | 1500円~3000円 |
自転車のタイヤ交換は、業者によって値段は変わりますが、4000円程でできるので、近くのホームセンターや自転車専門店に確認してみると良いでしょう。
タイヤ交換をするなら
車や自転車のタイヤ交換を安くする方法として、「安いタイヤを購入する」「取付工賃が安い業者に依頼する」「タイヤを購入してその場で交換する」「持ち込みタイヤを使用して交換する」方法を紹介しました。
これより安くするには、車も自転車も安いタイヤを購入し自分で交換するのが1番安く済みますが、道具を揃える必要があったり、安全面で心配な方は、業者に依頼すると安心です。
近年では、店舗だけでなくネットで安いタイヤが販売されており、お得に購入できますが自分の車のタイヤサイズを事前に確認する必要があったり、安すぎるタイヤだと安全面での不安があるのでネットで購入する際には注意が必要になります。
タイヤ交換を考えている方は、自分がどのような目的でタイヤ交換するのか、持ち込みタイヤも対応しているのか、工賃以外にかかる費用を把握しておくと良いでしょう。
また、店舗によって対応していないこともあるので事前の確認もしておくことも大切ですね。