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トレッドとは?タイヤと車体の2つ意味やそれぞれの役割を解説

トレッドとは?タイヤと車体の2つ意味やそれぞれの役割を解説

トレッドは、タイヤと車体で異なる意味を持ちます。そこで本記事では、タイヤと車体のトレッドの役割を解説します。トレッドパターンや劣化したまま使用するリスクもまとめてありますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

トレッドとは?

トレッドとは?

トレッドの意味は、タイヤと車体によって異なります。

  • タイヤのトレッドとは、路面に接する部分です
  • 車体のトレッドとは、装着された左右のタイヤの中心を結んだ距離です

ここでは、タイヤと車体のトレッドの意味と役割について詳しく解説します。

タイヤのトレッドの意味と役割

タイヤのトレッドは、路面に接する部分(接地面)を意味します。

トレッドのパターン(接地面の溝や切れ込み)には、走行性能を高める役割があります。

  • グリップ性:路面を掴む力
  • 制動性:ブレーキをかけたときの止まりやすさ
  • 牽引性:路面を掴む力
  • 排水性:雨天時に水を排出する力
  • 放熱性:走行時の熱を逃がす力
  • 安定性:直進やコーナリングでふらつかない力
  • 耐久性:摩耗や衝撃に耐える力
  • 燃費性:転がり抵抗を抑え、消費燃料を減らす力

トレッドパターンの種類については、後ほどご紹介します。

車体のトレッドの意味と役割

車体のトレッドは、左右に装着されたタイヤの中心を結んだ距離を意味します。トレッド幅とも表現され、前輪の幅がフロントトレッド、後輪の幅がリアトレッドと呼ばれます。

車体のトレッド幅には、走行の安定性や小回りを調整する役割があります。

  • 幅が広いほど、走行中に車体が安定する
  • 幅が狭いほど、カーブで小回りが利きやすい

一般的に、セダンやSUVでは走行の安定性を重視してトレッド幅が広く、軽自動車やコンパクトカーでは小回りを重視してトレッド幅が狭く設計されています。

タイヤのトレッドパターン

タイヤのトレッドパターンとは、接地面に刻まれた溝や切れ込みです。トレッドパターンによって、タイヤの走行性能が異なります。ここでは、代表的なトレッドパターンについて詳しく解説します。

リブ型

リブ型

引用元:横浜ゴム「トレッドパターン」(https://www.y-yokohama.com/product/tire/knowledge/pattern/)

リブ型は、直進方向に縦長の溝が入っているトレッドパターンです。転がり抵抗が小さく、安定性や排水性、燃費性に優れています。

  • 舗装道路や高速道路に適している
  • 走行中の騒音が小さい
  • 摩耗が均一で、偏摩耗しにくい

安定性と燃費性が高いリブ型のトレッドパターンは、セダンはもちろん、トラックやバスにも採用されています。

ラグ型

ラグ型

引用元:横浜ゴム「トレッドパターン」(https://www.y-yokohama.com/product/tire/knowledge/pattern/)

ラグ型は、直進方向に対して垂直に溝が刻まれているトレッドパターンです。駆動力や制動力、牽引力に優れています。

  • 未舗装道路や泥道、雪道などに適している
  • ブロックが大きいため、外部からの衝撃に強い
  • 転がり抵抗が大きく、リブ型よりも燃費性が低い

オフロードに強いラグ型のトレッドパターンは、一般車両だけではなく、建設車両や農業機械などにも採用されています。

リブラグ型

リブラグ型

引用元:横浜ゴム「トレッドパターン」(https://www.y-yokohama.com/product/tire/knowledge/pattern/)

リブラグ型は、中央にリブ型とサイドにラグ型が刻まれたトレッドパターンです。リブ型の安定性とラグ型の牽引力を併せ持っています。

  • 舗装道路と未舗装道路の両方に対応できる
  • リブ型とラグ型を組み合わせているため、燃費性や耐久性も高い
  • 特定の走行環境専用のタイヤよりは、性能が劣る

オンロードとオフロードに対応できるリブラグ型のトレッドパターンは、幅広い車種に採用されています。

ブロック型

ブロック型

引用元:横浜ゴム「トレッドパターン」(https://www.y-yokohama.com/product/tire/knowledge/pattern/)

ブロック型は、縦横に溝が刻まれてゴムの塊が形成されているトレッドパターンです。グリップ性や制動性に優れています。

  • 雪道や凍結路面に適している
  • スタッドレスタイヤやオフロードタイヤは、ブロック型に分類される
  • 転がり抵抗が大きく、燃費性能が低い

ブロック型のトレッドパターンであるスタッドレスタイヤは、冬場の雪道や凍結路面を走行する際に欠かせません。オフロード用のタイヤにも、ブロック型のトレッドパターンが採用されています。

トレッドが摩耗・ひび割れしたタイヤを使用するリスク

トレッドが摩耗・ひび割れしたタイヤを使用するリスク

トレッドが摩耗・ひび割れしたタイヤを使用し続けると、制動距離の延長やスリップ・ハイドロプレーニング現象、パンク・バーストなどのリスクがあります。リスクを放置すると、大変危険です。ここでは、それぞれのリスクについて詳しく解説します。

制動距離の延長

タイヤのトレッドが摩耗するほど、制動距離が延長していきます。制動距離とは、ブレーキを踏んでから車体が完全に停止するまでの距離です。

  • タイヤのトレッドが摩耗すると溝が浅くなり、制動性や排水性が低下する
  • 溝の少ないタイヤでは、新品タイヤよりも制動距離が数メートル延長する(※1)

特に雨の日には、溝の少ないタイヤに急ブレーキをかけても、すぐには停止できません。追突事故のリスクがありますので、スピードを出し過ぎないように注意しましょう。

※1参照元:JAF「摩耗タイヤの検証(JAFユーザーテスト)」(https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/driving-environment/wear-test)

スリップやハイドロプレーニング現象

トレッドが摩耗やひび割れしたタイヤには、スリップやハイドロプレーニング現象が発生するリスクもあります。

摩耗・ひび割れのリスクリスクの詳細リスクの原因
スリップコーナリングやブレーキングで、タイヤが横滑りする現象ゴムがひび割れして、グリップ性や制動性が低下したため
ハイドロプレーニング現象雨天時にタイヤと路面の間に水の膜ができて、浮き上がる現象溝が摩耗して、排水性が低下したため

スリップやハイドロプレーニング現象が発生すると、追突や衝突などの事故を引き起こすリスクがあります。トレッドの摩耗・ひび割れに対処するためには、定期的なタイヤの点検が必要です。

パンクやバースト

トレッドの摩耗やひび割れが悪化すると、タイヤのパンクやバーストを引き起こすリスクが高くなります。

  • パンク:摩耗して薄くなった部分やひび割れした部分に、釘や石が刺さりやすいため
  • バースト:摩耗やひび割れでタイヤの強度が低下し、走行による発熱したため

走行中にタイヤのパンクやバーストが発生すると車体の制御が効かなくなるため、交通事故を引き起こす危険性があります。やはり、タイヤの定期点検が重要です。

タイヤのトレッドに関するよくある質問

タイヤのトレッドに関するよくある質問

タイヤのトレッドパターンを選ぶ際には、組み合わせや溝に関する疑問を抱くものです。ここでは、タイヤのトレッドパターンに関するよくある質問を集めましたので、回答をご紹介します。

異なるトレッドパターンのタイヤを組み合わせて良いですか?

いいえ、基本的には同じトレッドパターンのタイヤを装着してください。トレッドパターンによって、走行性能が異なるからです。

たとえば、前輪だけにスタッドレスタイヤを装着して、後輪はノーマルタイヤのままだと、深い雪道や凍結路面を走行する際にスリップしやすくなります。国土交通省からも、前輪と後輪にスタッドレスタイヤを装着することが推奨されています(※2)。

もちろんスタッドレスタイヤに限らず、ノーマルタイヤやオールシーズンタイヤの場合も同様です。

※2参照元:国土交通省YouTube公式チャンネル「【国土交通省】前輪駆動車で前輪だけにスタッドレスタイヤを装着すると危険です」(https://www.youtube.com/watch?v=7VCHLNh1aCc)

トレッドの溝はどれくらい使用できますか?

ノーマルタイヤやオールシーズンタイヤでは、トレッドの溝が残り1.6mmになるまで使用できます。トレッドに刻印されているスリップサインが目印です。

スタッドレスタイヤでは溝が残り50%以下になると、雪道や凍結路面で走行性能を発揮できなくなります。トレッドに刻印されているプラットホームが目印です。

スリップサインとプラットホームについては、次の記事に詳しくまとめてありますので、併せてご覧ください。

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タイヤのトレッドを定期的に点検しよう!

タイヤのトレッドパターンによって走行性能が異なり、摩耗やひび割れによって走行性能が低下していきます。安全運転を維持するためには、定期的にタイヤのトレッドを点検することが重要です。

タイヤ1番.comでは、車種に適したタイヤを検索できます。さまざまなトレッドパターンの製品を取り揃えていますので、ぜひご覧ください。

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