タイヤのパンク修理はいくらかかる?費用相場や時間、依頼先、修理できないケースを解説

タイヤがパンクしたときは、損傷の状態によって修理できる場合と交換が必要な場合に分かれます。本記事では、タイヤのパンク修理にかかる費用相場や時間、修理方法、依頼先、注意点などを分かりやすく解説します。急なパンクでお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
タイヤがパンクした!修理と交換のどっちを選ぶべき?
タイヤのパンク修理ができるかどうかは、穴の位置や大きさ、タイヤ全体の状態などによって異なります。主な判断ポイントは以下の通りです。
| 判断ポイント | パンク修理ができるケース | タイヤ交換が必要なケース |
| 損傷位置 | トレッド部(接地面)の修理可能範囲 | ショルダー部、サイドウォール部、ビード部など |
| 損傷の種類 | 釘・ネジなどによる単純な貫通傷 | 裂け、えぐれ、切り傷など修理が難しい損傷 |
| 損傷の大きさ | 貫通傷の直径が6mm以下 | 貫通傷の直径が6mmを超える |
| 損傷の数 | 修理可能な貫通傷が2か所以内 | 貫通傷が3か所以上 |
| 損傷同士の間隔 | 2か所の場合、損傷同士が40cm以上離れている | 2か所の損傷同士が40cm未満 |
| タイヤの残り溝 | スリップサインが出ておらず、使用できる溝が残っている | スリップサインが露出している |
| 内部の状態 | コード切れや剥離などが確認されない | コード切れ、剥離などの内部損傷がある |
| パンク後の走行状態 | 空気圧が低下した状態でほとんど走行しておらず、内部に損傷がない | 空気が抜けた状態で走行し、タイヤ内部や側面に引きずりによる損傷がある |
| タイヤ側面の状態 | ひび割れや膨らみなど、使用上問題となる異常が確認されない | 深い傷、コードに達するひび割れ、膨らみなどがある |
| 修理履歴 | 過去の修理箇所を含め、修理基準の範囲内 | 過去の修理箇所との位置関係などから修理基準を満たさない |
※参照元:一般社団法人 日本自動車タイヤ協会「自動車用タイヤの整備基準」(34ー36ページ)(https://www.jatma.or.jp/docs/publications/tyre_select02_2023.pdf)
接地面の小さな貫通傷なら修理できる場合がありますが、サイドウォールや内部の損傷は基本的に交換が必要です。それぞれのケースについて詳しく見ていきましょう。
修理できるケース
タイヤがパンクしても、トレッドと呼ばれる路面との接地部分にできた小さな貫通傷であれば修理できる場合があります。ただし、傷の大きさや数、間隔などによって修理できる範囲が変わるため、すべての貫通傷を直せるわけではありません。
また、パンクしたまま走行すると内部まで傷むリスクがあります。見た目だけでは判断しにくい損傷もあるため、釘などが刺さった場合は専門店でタイヤの状態を確認してもらいましょう。
※参照元:一般社団法人 日本自動車タイヤ協会「自動車用タイヤの整備基準」(34ー36ページ)(https://www.jatma.or.jp/docs/publications/tyre_select02_2023.pdf)
交換が必要なケース
タイヤのショルダーやサイドウォール、ビードが損傷している場合はパンク修理ではなく、タイヤ交換が必要です。走行中に変形や屈曲を繰り返す部分であるため、修理しても車の重みや走行時の負担に耐えきれず、再び損傷するおそれがあります。
また、スリップサインが出ているタイヤや内部のコードが露出しているタイヤも修理できません。損傷箇所だけで判断せず、摩耗や内部の状態を含めて確認し、修理できない場合はタイヤを交換しましょう。
※参照元:一般社団法人 日本自動車タイヤ協会「自動車用タイヤの整備基準」(34ー36ページ)(https://www.jatma.or.jp/docs/publications/tyre_select02_2023.pdf)
【修理方法別】タイヤのパンク修理の費用と時間
タイヤのパンク修理は、大きく「内面修理」と「外面修理」に分けられます。
| 項目 | 内面修理 | 外面修理 |
| 修理方法 | タイヤをホイールから外し、内側から修理材で補修する | タイヤをホイールから外さず、外側から修理材を挿入する |
| 費用相場 | 1本3,000~5,000円程度 | 1本2,000~3,000円程度 |
| 作業時間 | 30~60分程度 | 20~30分程度 |
| メリット | タイヤ内部を確認したうえで修理できる | 比較的短時間で修理でき、費用を抑えやすい |
| デメリット | 外面修理より費用と時間がかかる | タイヤ内部の損傷状態を確認できない |
内面修理と外面修理には修理費用だけでなく、作業方法や所要時間にも違いがあります。損傷の位置や状態によって適した方法が異なるため、点検を受けて判断することが大切です。
内面修理
内面修理は、タイヤをホイールから取り外し、内側から損傷部分を補修する方法です。費用は1本3,000~5,000円程度で、作業時間は30~60分程度かかります。タイヤを取り外すため、内部に引きずり跡や損傷がないかを確認できる点がメリットです。
一方で、脱着などの工程が必要になるため、外面修理より費用が高く、作業時間も長くなる傾向があります。タイヤ内部のダメージまでしっかり確認し、より確実・安全に修理したい場合におすすめの方法です。
外面修理
外面修理は、タイヤをホイールから取り外さず、外側から修理材を差し込んで穴をふさぐ方法です。費用は1本2,000~3,000円程度、作業時間は20~30分程度かかります。タイヤを脱着する工程がないため、内面修理と比べて短時間かつ費用を抑えて対応しやすい点がメリットです。
ただし、タイヤ内部を直接確認できないため、内部の損傷を把握できない場合があります。修理方法は自己判断せず、専門店などのプロに損傷状態を確認してもらったうえで選びましょう。
タイヤのパンク修理の依頼先
タイヤのパンク修理は、タイヤ専門店やカー用品店、ディーラー、整備工場などに依頼できます。走行できない場合は、JAFや自動車保険のロードサービスも選択肢です。費用だけでなく、車体の状態や場所に合わせて依頼先を選びましょう。
| 項目 | タイヤ専門店・カー用品店 | ディーラー・整備工場 | ガソリンスタンド | JAF・自動車保険のロードサービス |
| 費用感 | 比較的安い | 比較的高い | 比較的安い | 契約内容によっては無料 |
| 安心感 | 高い | 高い | 店舗によって対応範囲が異なる | 高い |
| スピード感 | 比較的早い | 予約状況によって遅れる | 比較的早い | 到着時間によって変わる |
| 向いているケース | 自走でき、修理や交換を相談したい場合 | 車両全体も含めて点検してもらいたい場合 | 外出先などで近くの店舗に相談したい場合 | 自走できない場合や路上でパンクした場合 |
タイヤ専門店・カー用品店
タイヤ専門店やカー用品店は、自走できる状態でタイヤのパンク修理を依頼したい場合に利用しやすい依頼先です。タイヤの点検からパンク修理、修理できない場合のタイヤ交換まで相談できます。
ただし、各種サービスの料金や対応できる作業範囲は店舗によって異なります。費用と作業内容を確認してから依頼しましょう。
ディーラー・整備工場
ディーラーや整備工場は、タイヤだけでなく車両の状態も含めて相談したい場合におすすめです。パンクした際の衝撃でホイールや足回りにも異常がないか気になる場合は、あわせて点検を依頼できます。
ただし、パンク修理の料金や作業時間などは店舗によって異なります。また、予約状況によってはすぐに作業できないこともあります。普段から点検や車検を依頼している店舗がある場合は、まず電話でパンク修理を予約できるかを確認すると安心です。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドは、外出先でタイヤの異常に気づいたときに相談しやすい依頼先です。給油のついでに空気圧を確認してもらえる店舗もあり、パンク修理に対応していれば作業を依頼できます。
しかし、すべてのガソリンスタンドがパンク修理に対応しているわけではない点に注意が必要です。設備やスタッフの配置によって対応できる作業内容も異なります。走行可能な状態であっても、事前に店舗へ連絡し、修理の可否や料金、待ち時間を確認しておきましょう。
JAF・自動車保険のロードサービス
タイヤが完全に空気を失って自走できない場合は、JAFや自動車保険のロードサービスを利用しましょう。路上で無理に走行しようとはせず、スペアタイヤへの交換や応急対応、必要に応じた搬送を依頼したほうが安全です。
JAFの会員であれば、夜間・一般道でのスペアタイヤ1本への交換作業は無料です。非会員の場合は有料ですが、状況や作業内容によって料金は異なります(※)。
自動車保険のロードサービスは契約内容によって利用条件が異なるため、保険証券や保険会社の案内を確認しましょう。
※参照元:JAF「ロードサービスの料金を調べる」(https://jaf.or.jp/common/about-road-service/estimate-costs)
タイヤのパンク修理の注意点

タイヤのパンク修理では、損傷を広げないように適切に対処することが大切です。釘やネジをむやみに抜いたり、空気が抜けた状態で走行したりすると、タイヤの状態が悪化するおそれがあります。パンクに気づいたら、まず安全な場所に停車しましょう。
釘やネジが刺さっていてもすぐに抜かない
タイヤに釘やネジが刺さっているのを見つけても、すぐに抜かないようにしましょう。刺さった異物が穴をふさいでいる状態では、空気が少しずつ抜けている場合がありますが、異物を抜くことで空気が急速に漏れ出すおそれがあるからです。
また、異物が刺さっている位置や角度は、修理の可否を判断する重要な手がかりです。自分で抜いたり動かしたりせず、そのままの状態でタイヤ専門店などに相談しましょう。
パンクした状態で走行を続けない
タイヤの空気が抜けた状態で走行を続けることも避けましょう。空気圧が極端に低下したタイヤで走ると、タイヤの側面や内部構造に大きな負荷がかかります。その結果、本来なら数千円の修理で直せたはずのパンクが、悪化してタイヤ交換に発展してしまうケースも少なくありません。
走行中に異音や振動、ハンドルの違和感などを感じた場合は、安全を確保できる場所に停車してタイヤを確認してください。自走が難しい場合は、ロードサービスを利用しましょう。
応急修理後は早めにタイヤの点検を受ける
パンク応急修理キットを使用して空気漏れが止まっても、そのまま走行を続けるのは避けましょう。応急修理は、タイヤ専門店などで点検・修理を受けるまで一時的に走行するための処置です。
応急修理後の走行速度や走行可能距離などは、車両や修理キットによって異なります。取扱説明書に記載された条件を守り、できるだけ早く専門店でタイヤの損傷状態を確認してもらいましょう。
参照元:JAF「パンク応急修理キットでどこまで修理できる?(JAFユーザーテスト)」(https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/driving-environment/emergency-repair)
タイヤのパンク修理に関するよくある質問

タイヤのパンク修理について、「修理後はいつまで使えるのか」「自分でも修理できるのか」などの疑問を持っている方も多いでしょう。ここでは、パンク修理後も継続して走行できる期間や応急修理キットの使い方、パンクを予防する方法について解説します。
パンク修理したタイヤはどのくらい使えますか?
適切に修理されたタイヤを使用できる期間は、修理方法や損傷の程度、タイヤの摩耗・劣化状態などによって異なるため、一律に「何年・何kmまで」とは決められません。修理後も空気圧や傷、摩耗の状態を定期的に確認することが大切です。
また、パンク応急修理キットによる処置は、あくまで専門店などへ移動するための対応です。応急修理したタイヤで走行を続けるのではなく、早めにタイヤ専門店や整備工場で点検を受けましょう。
パンク応急修理キットを使って自分で修理できますか?
車載のパンク応急修理キットを使用すれば、自分で応急処置できる場合があります。一般的な修理キットは、補修液をタイヤ内部に注入し、コンプレッサーで空気を入れて穴を一時的にふさぐ仕組みです。
ただし、タイヤ側面の損傷や大きな穴など、応急修理キットでは対応できないケースがあります。使用方法も製品や車種によって異なるため、車の取扱説明書に従って作業してください。
安全な場所で作業できない場合や作業に不安がある場合は、ロードサービスを利用しましょう。
タイヤのパンクを予防する方法はありますか?
釘などの異物を踏むことによるパンクを完全に防ぐことは困難ですが、日頃の点検によってタイヤトラブルのリスクを抑えることはできます。特に確認したいのが、タイヤの空気圧や摩耗、傷などです。
月1回の空気圧チェックや乗車前の点検、適切なタイミングでのタイヤ交換を行いましょう。空気圧は見た目だけでは判断しにくいため、ガソリンスタンドなどにあるエアゲージを使って正確に数値を測定するのがおすすめです。また、長距離ドライブの前にもタイヤを確認する習慣をつけることで、トラブルの早期発見につながります。
タイヤの空気圧の適正値(目安)については、以下のページをご覧ください。

タイヤのパンク修理に困ったら専門店に相談しよう
タイヤがパンクしたときは、損傷の位置や状態によって修理できるかどうかが異なります。自己判断で無理な走行や修理をしようとせず、まずはプロであるタイヤ専門店に状態を確認してもらいましょう。自走が難しい場合は、ロードサービスを利用してください。
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