スノーフレークマークって何?M+Sとの違いやオールシーズンタイヤで冬用タイヤ規制を走れるのか解説

※画像引用元:JAF「[Q]「オールシーズンタイヤ」って、どんなタイヤですか?」(https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-construction/subcategory-supplies/faq090)
スノーフレークマークは、一定の雪上性能に関する基準を満たしたタイヤに表示されるマークです。本記事では、スノーフレークマークの意味やM+Sとの違い、オールシーズンタイヤで冬用タイヤ規制時に走行できるのかについて解説します。スノーフレークマークについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
スノーフレークマークとは?

※画像引用元:国土交通省「雪道は冬用タイヤで走行しましょう」(https://wwwtb.mlit.go.jp/hokushin/content/000306832.pdf)
スノーフレークマークは、一定の雪上性能に関する基準を満たしたタイヤに表示されるマークです。3PMSFとも呼ばれ、スタッドレスタイヤだけでなく、一部のオールシーズンタイヤにも表示されています。まずは、マークの意味やM+Sとの違いを確認しましょう。
スノーフレークマーク(3PMSF)の意味と基準
スノーフレークマークとは、3つの山の峰と雪の結晶を組み合わせたマークで、「3PMSF(Three-Peak Mountain Snowflake)」とも呼ばれます。厳しい雪上条件で使用するタイヤとして、所定の雪上性能基準を満たしたタイヤに表示されます(※)。
そのため、スノーフレークマークの有無は雪道で使用するタイヤを選ぶ際の判断材料の一つです。ただし、雪上性能に関する表示であり、氷上性能まで判断できるわけではありません。
※参照元:国土交通省「雪道は冬用タイヤで走行しましょう」(https://wwwtb.mlit.go.jp/hokushin/content/000306832.pdf)
M+Sやスタッドレスタイヤとの違い
スノーフレークマークと混同しやすい表示が、「M+S」です。M+Sは「Mud(泥)」と「Snow(雪)」を意味する表示で、スノーフレークマークとは位置付けが異なります。また、スタッドレスタイヤは、雪道や凍結路での走行を想定して設計された冬用タイヤです。それぞれの特徴や性能の違いは、以下の表でチェックしましょう。
| 項目 | M+S付きタイヤ | スノーフレークマーク付きタイヤ | スタッドレスタイヤ |
| 特徴 | 「M+S」が刻印された冬用タイヤ | 「3PMSF」が刻印された冬用タイヤ | 「STUDLESS」が刻印された冬用タイヤ |
| 性能 | 泥道や雪道での使用を想定している | 所定の雪上性能基準を満たしている | 積雪路や凍結路での使用を想定している |
| 冬用タイヤ規制での走行 | 「M+S」だけでは走行不可 | 走行可能 | 走行可能 |
| チェーン規制での走行 | チェーンが必要 | チェーンが必要 | チェーンが必要 |
名称だけで判断せず、それぞれの意味や使用できる路面状況を確認してタイヤを選ぶことが大切です。
※参照元:一般社団法人 日本自動車タイヤ協会「冬道走行とタイヤ」(https://www.jatma.or.jp/tyre_user/winterroaddrivingandtyres.html)
スノーフレークマーク付きタイヤのメリット

スノーフレークマーク付きタイヤは一定の雪上性能が認められており、冬用タイヤ規制時でも走行できます。オールシーズンタイヤであれば、季節ごとのタイヤ交換頻度を減らせる点がメリットです。ここでは、スノーフレークマーク付きタイヤの代表的なメリットを3つ紹介します。
一定の雪上性能を発揮できる
スノーフレークマーク付きタイヤは、一定の雪上性能に関する基準を満たしています。そのため、降雪時に使用するタイヤを選ぶ際の雪上性能を見極める判断材料の一つとして役立ちます。
ただし、スノーフレークマークは凍結路での性能を保証するマークではないため、雪道と凍結路を分けて考えることが大切です。タイヤメーカーが公表している氷上性能や「Ice Grip Symbol」(アイスグリップシンボル)の有無も確認しましょう。
冬用タイヤ規制時でも走行できる
スノーフレークマーク付きタイヤは、冬用タイヤ規制が実施されている高速道路でも走行できる場合があります。NEXCO西日本では、冬の高速道路を走行する際、スタッドレス表記またはスノーフレークマーク表示のタイヤを全車輪に装着するよう案内しています。
実際に、スノーフレークマーク付きオールシーズンタイヤを冬用タイヤとして通行可能としている規制区間もあります。ただし、規制内容は道路や地域、気象状況によって異なるため、走行前に道路交通情報を確認しましょう。
参照元:NEXCO西日本「冬の高速道路の安全・安心について」(https://www.w-nexco.co.jp/safety_drive/snow/)
季節ごとの交換頻度を減らせる
スノーフレークマーク付きのオールシーズンタイヤを選べば、サマータイヤとスタッドレスタイヤを季節ごとに履き替える必要がなくなります。オールシーズンタイヤは、年間を通じた使用を想定して設計されているためです。タイヤ交換や保管にかかる手間を抑えたい人にとって、有力な選択肢となるでしょう。
ただし、深い雪道や凍結路などにはスタッドレスタイヤが適しています。そのため、タイヤを選ぶ際は、普段走行する地域の降雪量や路面状況を踏まえて慎重に選びましょう。オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤの違いについては、以下のページをご覧ください。

スノーフレークマーク付きタイヤのデメリット

スノーフレークマーク付きタイヤには、使用する際に気をつけたいデメリットがあります。スノーフレークマークは雪上性能に関する表示であり、氷上性能までは判断できません。冬の道路では、タイヤの種類や路面状況に合わせた対策が必要です。
タイヤによっては深い雪道や凍結路面に適さない
スノーフレークマークが付いていても、タイヤによって雪道や凍結路での性能は異なります。特にオールシーズンタイヤは、商品ごとに重視している性能が異なるため、スノーフレークマークの有無だけで使用できる路面状況を判断するのは避けましょう。
日本自動車タイヤ協会(JATMA)も、メーカーの情報を確認し、用途に合わせてタイヤを選ぶよう案内しています。積雪や凍結が多い地域を走る場合は、製品ごとの性能を確認することが大切です。
参照元:一般社団法人 日本自動車タイヤ協会「冬道走行とタイヤ」(https://www.jatma.or.jp/tyre_user/winterroaddrivingandtyres.html)
スノーフレークマークだけでは氷上性能を判断できない
スノーフレークマークが付いているからといって、氷上性能まで一律に判断できるわけではありません。スノーフレークマークは、あくまで「一定の雪上性能を満たしていること」を証明するものであり、凍結路での滑りにくさを保証するものではないためです。
同じスノーフレークマーク付きでも、スタッドレスタイヤとオールシーズンタイヤでは設計や特徴が異なります。凍結路を走行する機会がある場合はスノーフレークマークだけでなく、メーカーが公表している氷上性能や使用条件も確認しましょう。
参照元:一般社団法人 日本自動車タイヤ協会「冬道走行とタイヤ」(https://www.jatma.or.jp/tyre_user/winterroaddrivingandtyres.html)
チェーン規制時はタイヤチェーンの装着が必要になる
スノーフレークマーク付きタイヤを装着していても、チェーン規制が実施されている区間ではタイヤチェーンが必要です。チェーン規制は大雪による立ち往生などを防ぐための措置であり、スタッドレスタイヤを装着した車であってもチェーンが必須となります。
国土交通省によると、チェーン規制中はスタッドレスタイヤを装着した車でも、タイヤチェーンを装着していなければ通行できません。スノーフレークマーク付きタイヤを使用する場合も大雪が予想されるときはチェーンを携行し、規制情報を確認してから走行しましょう。
参照元:国土交通省「雪防災」(https://www.mlit.go.jp/road/bosai/fuyumichi/tirechains.html)
スノーフレークマーク付きタイヤで雪道を走るときの注意点

スノーフレークマーク付きタイヤでも、雪道では乾燥路と同じ感覚で運転しないことが大切です。路面状況によって滑りやすさが変わるため、速度や車間距離に注意し、必要に応じてタイヤチェーンやスタッドレスタイヤを使用しましょう。ここでは、スノーフレークマーク付きタイヤで雪道を安全に走行するためのポイントを紹介します。
速度を落として車間距離を十分に確保する
スノーフレークマーク付きタイヤでも、雪道を走行するときは速度を落とし、前方の車との距離を十分に確保しましょう。積雪・凍結した道路ではタイヤが滑りやすく、乾燥路よりも停止するまでの距離が長くなるためです。
また、急発進・急ブレーキ・急ハンドルといった操作は、車両の挙動を乱す危険な行為です。雪道では周囲の状況を早めに確認し、アクセル・ブレーキ・ハンドルをゆっくり操作するように心がけましょう。
チェーン規制に備えてタイヤチェーンを車に積んでおく
大雪が予想される地域を走行する場合は、自分のタイヤサイズに適合するタイヤチェーンを車に積んでおくことが大切です。チェーン規制が実施されると、スノーフレークマーク付きタイヤやスタッドレスタイヤを装着していても、チェーンを装着していない車は規制区間を通行できません。
いざというときに慌てないよう、事前に装着方法を確認しておきましょう。出発前には、道路管理者が発信する交通規制や降雪情報を確認することも重要です。
参照元:国土交通省「チェーン規制について」(https://www.mlit.go.jp/road/bosai/fuyumichi/tirechains.html)
積雪・凍結状況に応じてスタッドレスタイヤに履き替える
積雪や凍結が頻繁に発生する地域では、スノーフレークマーク付きのオールシーズンタイヤからスタッドレスタイヤへの履き替えを検討しましょう。スノーフレークマークは一定の雪上性能を示すマークですが、すべてのスノーフレークマーク付きタイヤが同じ冬道性能を持つわけではありません。
特に、オールシーズンタイヤは商品によって性能の重点が異なります。普段走行する地域の気象条件や道路状況、メーカーが示すタイヤの性能や使用条件を確認し、状況に合ったタイヤを選びましょう。
スタッドレスタイヤの選び方については、以下のページをご覧ください。

スノーフレークマークに関するよくある質問

スノーフレークマークの表示されている場所やオールシーズンタイヤとの関係などについて疑問を抱いていませんか。ここでは、スノーフレークマークに関するよくある質問に分かりやすく回答します。
スノーフレークマークはタイヤのどこで確認できますか?
スノーフレークマーク(3PMSF)は、タイヤの側面(サイドウォール)で確認できます。3つの山の峰をかたどった図形の中に、雪の結晶が描かれているデザインです。
タイヤのサイドウォールには、タイヤサイズや製造時期などの情報も表示されていますので、見間違えないようにマークの形を確認しましょう。購入前で実物を確認できない場合は、タイヤメーカーの商品ページやカタログでマークの有無を確認できます。
タイヤのサイドウォールの刻印の種類については、以下のページをご覧ください。

オールシーズンタイヤとサマータイヤの違いは何ですか?
オールシーズンタイヤとサマータイヤでは、想定されている使用環境が異なります。サマータイヤは主に積雪や凍結のない道路での使用を想定しているのに対し、オールシーズンタイヤは幅広い天候や路面状況への対応を考慮して設計されています。
ただし、オールシーズンタイヤなら、どの商品でも雪道を同じように走れるわけではありません。冬季に使用する場合は、スノーフレークマークの有無やメーカーが示している性能、使用条件を確認し、走行する地域の積雪・凍結状況に合うタイヤを選びましょう。
オールシーズンタイヤとサマータイヤの違いについては、以下のページをご覧ください。

オールシーズンタイヤはどんな人におすすめですか?
オールシーズンタイヤは、降雪が少ない地域に住んでいて、突然の積雪に備えたい方におすすめです。サマータイヤとスタッドレスタイヤを季節ごとに交換する頻度を減らせるため、交換や保管の手間を抑えたい場合にも向いています。
オールシーズンタイヤを選ぶ際は、スノーフレークマークの有無だけでなく、普段走る道路の環境やメーカーが示す使用条件を確認することが大切です。オールシーズンタイヤがおすすめの人については、以下のページをご覧ください。

一方で、積雪や路面凍結が頻繁に発生する地域や冬に雪道を走る機会が多い方は、スタッドレスタイヤを選びましょう。
スノーフレークマーク付きタイヤやオールシーズンタイヤを検討しよう
スノーフレークマークは、一定の雪上性能に関する基準を満たしたタイヤに表示されます。タイヤを選ぶ際はスノーフレークマークの有無だけでなく、積雪や凍結の頻度、普段走る道路の状況も確認し、自分の使用環境に合ったタイヤを検討しましょう。
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